DANCE GALLERY 3 『鏡、眠り、真昼まで・・・』

1998.10.31

鏡、眠り、真昼まで・・・

寝つきが悪いーーーーーー

眠ってしまえば痛みや不安から逃れ
夜の狂気に惑わされなくてすむものを
その境界でたのしんでいるかのように
眠りを拒む

つけたままのテレビや照明の中で
夢と現実を何度か行き交い
どちらにも入り込んで行けない
それでも熟睡は訪れ
躰は心から離れて安堵する

眠りは恐い
あの体の奥に
もうひとつの殻が待ち受けている
眠りは憧れ
白昼夢にひとときの休憩

そんな人の部分を作品にしてみた

photo:テス大阪